2024-03-01 / 最終更新日時 : 2024-03-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(9)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 波乱の幕開けだった。PL学園(大阪)の「KKコンビ」清原和博、桑田真澄をめぐる1985(昭和60)年のドラフト会議は1位指名から予想外の展開となった。同年の日本シリーズ優勝はセ・リーグの阪神だったため,指名はパの6位から […]
2024-02-01 / 最終更新日時 : 2024-02-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(8)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 1985(昭和60)年11月18日。ドラフト会議は2日後に迫っていた。当時日刊スポーツの巨人番記者だった私は、同じ社の先輩記者・Kとともに宮崎での秋季キャンプを取材していた。この日チームは練習休みで、監督の王貞治は宿舎近 […]
2024-01-01 / 最終更新日時 : 2024-01-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(7)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 「試合に負けて帰ると、のどが痛くなっていることがある。なぜかな?と思い返すと、車の中でカセットをかけて大きな声で歌うからなんだね。自分ではそれほど声を出しているつもりはないんだけど、結構がなりたてているんだろうね、ふふ […]
2023-12-01 / 最終更新日時 : 2023-12-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(6)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 指揮官の個性の差異を知る方法として、選手とのコミュニケーションの取り方がある。先の日本シリーズのテレビ中継でも、ベンチで選手に声を掛けるタイプもいれば、接触はもっぱらコーチに任せ、自らは不動のタイプもいて、それぞれ興味深 […]
2023-11-01 / 最終更新日時 : 2023-11-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(5)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 巨人担当記者の1日は、監督や主力選手の自宅を訪れ、車に同乗させてもらい球場入りすることから始まる。車中で話を聞くことで、思いもよらぬニュースが聞けたり、原稿の骨子となるネタになったりする。球場ではほとんど話が聞けないから […]
2023-10-01 / 最終更新日時 : 2023-10-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(4)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 王政権2年目。1985(昭和60)年シーズンの巨人の「V逸」は、開幕2カード目の阪神戦(4月16~18日、甲子園)に要因があったと言って過言ではないだろう。35年以上経った今でもプロ野球ファンの語り草になっている、「アレ […]
2023-09-01 / 最終更新日時 : 2023-09-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(3)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 1985(昭和60)年当時、年が改まって間もない1月10日前後にある「儀式」が東京・田園調布の「巨人軍多摩川グラウンド」で恒例になっていた。自主トレ初日の練習前、監督始めスタッフ、全選手を前にして、新たに番記者になったニ […]
2023-08-01 / 最終更新日時 : 2023-08-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(2)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 阪神の21年ぶりセ・リーグ優勝で幕を降ろした1985(昭和60)年の暮れ、巨人監督の王貞治は、東京・神田の小料理屋に2人のコーチを呼び寄せた。1人は須藤豊、もう1人は国松彰。ともに、王とは気心が知れた仲であり、政権の中枢 […]
2023-07-01 / 最終更新日時 : 2023-07-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(1)―(玉置 肇=日刊スポーツ) *「尽瘁」=自らからの労苦を顧みることなく倒れるほどに全力を尽くす意 スポーツ紙の番記者時代、幸運にも!! ONが巨人監督として「初優勝」を遂げた瞬間に居合わせることができた。1987(昭和62)年、王貞治のセ・リーグ優 […]
2023-05-01 / 最終更新日時 : 2023-05-01 op01 03.真相と深層 ◎球界を救った選手会(5完)-(菅谷 齊=共同通信) ◎球界正常化、東西対抗でファン投票 選手会の自浄努力でプロ野球界は落ち着いた。やはり実力選手が先頭に立つと効果があることを証明したといえるだろう。 1946年にペナントレースが7チームで再開し、南海改め近畿グレートリ […]
2023-04-01 / 最終更新日時 : 2023-04-01 op01 03.真相と深層 ◎球界を救った選手会(4)-(菅谷 齊=共同通信) ◎選手の生活保障制度を確立 選手会が発足したのは1946年(昭和21年)11月中旬のことだった。 委員には巨人の川上哲治、千葉茂、阪神の若林忠志、藤村富美男をはじめとする各チームの主力選手が顔をそろえた。南海の鶴岡一 […]
2023-03-01 / 最終更新日時 : 2023-03-03 op01 03.真相と深層 ◎球界を救った選手会(3)-(菅谷 齊=共同通信) ◎食糧難と地方興行 八百長事件が起きるにはそれなりの理由があった。「生活費が欲しい」からである。 太平洋戦争が終わると、食糧難が国民を襲った。プロ野球界もそれに直面した。それでもプロ野球を再開したところに野球人のただ […]