「幻の球場と熱きレジェンドたち」…球場物語(岡田 忠=朝日新聞)

野球場には音があり匂いがあって特別な緊張感が流れている。なかでも、時代の波にのまれて消えてしまった「幻の球場」には、その時代に活躍したレジェンドたちの汗と涙がしみ込んでいるようで、そこで誰がどんなドラマを刻んだのか思いを馳せるだけでワクワクする。

もう二十数年前から古戦場巡りをしているが、まずはプロ野球公式戦を開催した球場から訪ねて書き溜めてきた。ほんの一部を回っただけの道半ばだが、セピア色の球史に惹かれての気まま旅である。取り上げた球場や選手は私のまたくの独断とさせていただいた。

(文中敬称略)

 

第10回 「駒沢球場」(取材日2007年3月上旬)

◎駒沢の暴れん坊たち(2)完 ▽稲尾からサヨナラ本塁打、張本にご褒美 松木は、新人の張本をレギュラーにしたい、と考えていた。特訓の成果で打球が見違えるほど伸びるようになった。バットの長さを生かして「線」でボールを捉える張 […]

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第10回 「駒沢球場」(取材日2007年3月上旬)

その昔、東京の外れに砂塵が舞い藪蚊が飛び交う「暴れん坊集団」の根城があった。土盛りの外野席にデコボコのグラウンド、そして名物の乱闘騒ぎ。東映フライヤーズの駒沢球場である。 ▽合宿は木造病院の改造 史上ただ一人、3000本 […]

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第9回「後楽園球場」(下の2=取材日2008年6月上旬)

◎世界のホームランキング・王 貞治 ▽日本シリーズ史に残る王の逆転3ラン 「当時のボクは大スランプでしてね。ペナントレースの後半は26打席ヒットがなかった。あの日も3打席凡退。本塁打なんて全く頭になかった。長嶋さんが一、 […]

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第9回「後楽園球場」(下の1=取材日2008年6月上旬)

◎世界のホームランキング・王 貞治 ▽   あの伝説的なホームランは、王貞治にしては、信じられないようなウラがある。  「もがき苦しむ絶不調だったからこそ打てた」   打った本人はそう言うのだ。  1971年10月15日 […]

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