「幻の球場と熱きレジェンドたち」…球場物語(岡田 忠=朝日新聞)

野球場には音があり匂いがあって特別な緊張感が流れている。なかでも、時代の波にのまれて消えてしまった「幻の球場」には、その時代に活躍したレジェンドたちの汗と涙がしみ込んでいるようで、そこで誰がどんなドラマを刻んだのか思いを馳せるだけでワクワクする。

もう二十数年前から古戦場巡りをしているが、まずはプロ野球公式戦を開催した球場から訪ねて書き溜めてきた。ほんの一部を回っただけの道半ばだが、セピア色の球史に惹かれての気まま旅である。取り上げた球場や選手は私のまたくの独断とさせていただいた。

(文中敬称略)

 

第5回「西宮球場」(2)完

▽だれもが驚いたけん制アウト ある日,鈴木も気付く。「これや」。打者と走者を2度見るあのクセだった。早速、修正にかかった。  72年9月26日、阪急対近鉄(西宮)は福本にとってモーリー・ウイルス(米大リーグ・パイレーツ) […]

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第5回 「西宮球場」(1)取材日2007年6月7日

▽盗塁は目で盗め、世界の盗塁王 かつて〝韋駄天〟と呼ばれた男がいた。実働20シーズンで奪った塁は日米最多の1065個。13年連続盗塁王に輝き、1シーズン106盗塁の驚異的な記録もある。西宮球場を本拠にしていた阪急ブレーブ […]

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第4回「大阪球場」(2)完

◎涙の御堂筋パレード ▽亡き妻の位牌を懐に 宿敵・巨人を破っての日本一に浪花の街は歓喜に沸いた。優勝から2日後の10月31日、秋晴れの土曜日だった。今も語り継がれる「涙の御堂筋パレード」である。  大阪球場を出発する前、 […]

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第4回「大阪球場」(1)取材日2006年10月下旬

◎血染めの4連投、感動の優勝パレード ▽怨念の南海、常勝巨人に立ち向かう 浪花の街は、「情念」「人情」のドラマがよく似合う。曽根崎心中の近松文学に将棋の坂田三吉、破天荒な噺家桂春団治…。頂点を極めようともがいた南海ホース […]

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