「100年の道のり」-日本プロ野球の歴史(菅谷 齊=共同通信)

日本で観戦者から入場料をいただいて試合を行う、いわゆるプロ野球が始まったのは1920年代の初頭だった。大正時代の終盤である。その後、昭和に入ってリーグ戦が誕生して現在に至るのだが、日本のプロ野球は間もなく100年になろうとする。どのような道のりを歩んできたのだろうか。

 

「100年の道のり」(74)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)

◎3万円ホールドアウト事件  戦後すぐに行われた東西対抗に巨人の主力だった川上哲治は参加していない。故郷の熊本・人吉にいた。食糧難克服のため農業で生活を支えていた。間もなく巨人に戻るのだが、その条件として「3万円の契約金 […]

「100年の道のり」(73)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)

◎地方新聞社の支援、スモール野球が勝つ  阪神の誇るダイナマイト打線を鎮火したのは同じ関西のグレートリング(以降南海)だった。兵役から戻った山本一人(鶴岡)がプレーイングマネジャーとなり、投手陣に大日本土木の中原宏、シベ […]

「100年の道のり」(72)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)

◎発火一瞬のダイナマイト打線  プロ野球リーグ戦が復活したのは1946年4月27日のことだった。参加8球団で、15回総当たり。チーム名と監督は次の通り。 ▽巨人=藤本英雄・中島治康 ▽セネタース=横沢三郎 ▽パシフィック […]

「100年の道のり」(71)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)

◎1年で消えたグレートリングの謎  南海軍などと名乗っていたチームが戦後再開したとき、近畿グレートリングと衣替えしてリーグ戦に参加した。1946年(昭和21年)のことである。  この年、球団創立9年目だった。プレーイング […]