公益社団法人日本記者クラブ(老川祥一理事長)は4月27日、理事会を開き、2026年度の日本記者クラブ賞を、50 年以上にわたりプロ野球を取材し、著書を通じてプロ野球の歩みを日本の近代史の中で捉え、スポーツジャーナリズムの価値を高めた共同通信社社友の菅谷齊さん(82)に贈ることを決めた。
同特別賞は、東日本放送「旧優生保護法下問題」報道の取材班と、SNSによる兵庫県政の混乱問題を取り上げたTBSテレビ「報道特集」取材チーム。
-「日本記者クラブ賞」贈賞の理由―
50 年以上、プロ野球を取材し、82 歳の今もコラムを書き続ける。『日本プロ野球の歴史―激動の時代を乗り越えて―』(大修館書店 B5版 400超ページ、写真200枚超、2023年)は、スポーツの精緻な記録にとどまらず、「二・二六事件」の年に産声を上げたプロ野球リーグ戦が、歴史の荒波にもまれながら日本の社会に根付いていった様を、豊富なエピソードとともに描き、スポーツジャーナリズムの価値を高めた。
-略歴-
共同通信社友。1943年8月3日、東京生まれ。法政大卒。主に野球を取材し、巨人、阪神、大リーグなどを担当。84 年ロサンゼルス五輪特派員。名古屋支社運動部長、本社スポーツデータ部長、編集委員。野球殿堂選考代表幹事を務め、三井ゴールデングラブ賞を設立に尽力したほか、社団法人野球振興会(プロ野球OBクラブ)事務局長などを歴任した。東京プロ野球記者OBクラブ会長。法政二高の硬式野球部時代に甲子園大会の夏春連覇を経験。著書は『日本プロ野球の歴史―激動の時代を乗り越えて―』をはじめ野球指導書など。2024年にミズノ・スポーツ財団のミズノ・スポーツライター優秀賞を受賞。
-日本記者クラブ賞とは-
日本記者クラブ賞は、千葉雄次郎氏(元日本新聞学会会長)が同クラブに贈った寄託金を基金として1972年に創設された。その後も、クラブへの寄付金を基金に積み増し、賞を運営している。報道・評論活動などを通じて顕著な業績をあげ、ジャーナリズムの信用と権威を高めた日本記者クラブ会員および法人会員社に属するジャーナリスト個人に贈る。今回の菅谷齊氏を含め、これまでの受賞者は計62人。
