-2025年度総会・懇親会を開催-
東京プロ野球記者OBクラブは2025年5月27日、東京・内幸町の日本プレスセンターで年次総会・懇親会を開催した。総会には会員27人が出席し、引き続いて行われた懇親会では、日本初の大リーガー、村上雅則さんを招待して「メジャーデビュー60周年」を祝した。村上さんはスピーチで、大リーグでの経験談や日米野球の課題などについて熱く語った。
総会では、当クラブ会員の動向、活動報告と今後の計画、人事について事務局長(露久保孝一)が報告した。会員数においては、多くのスポーツ団体、協会などで会員数減少の傾向にあるなか、当クラブは年々会員数を増やし、24年10月からこの総会開催日まで10名が新しく会員に加入した。現在125名の会員数になっている。
活動は、当クラブのWebサイト運営を主力に展開し、記者執筆のコラムをして掲載(毎月1日更新)している。対外活動として、「ヤナセ杯港区少年野球チャンピオンシリーズ」を後援し野球少年の育成に協力、昨年からは日本プロ野球名球会の「ベースボールアカデミー」に後援者として加わっている。今後の計画はWebサイトのさらなる刷新、充実をめざしていく方針を説明した。人事については、役員、理事とも全員留任という形になった。
総会のあと、懇親会ではゲストの村上さんが、マイクを手にユーモアを交えて語った。1964(昭和39)年から2シーズン、サンフランシスコ・ジャイアンツに所属し5勝1敗9セーブの成績を残した思い出や、最近の野球に関する意見を述べた。村上さんは、日本のプロ野球における人気低迷、不祥事、運営の不備などの現状を憂いて、日本のコミッショナーの存在が薄いことを指摘し、「野球界のためもっとしっかり力を発揮してほしい」と訴えた。夏のオールスター戦は、2試合のうち1試合は普段生の試合を見ることができない子どもたちのために地方でやるべきだと主張した。
懇親会には、当クラブのWebサイトの広告スポンサーである株式会社ヤナセの福城和也広報秘書室長も出席し、あいさつした。ゲストを交え会員はビュッフェ料理をつまみながら午後3時から2時間、野球談議に花を咲かせた。
◎懇親会「日本人初の大リーガー」のゲストに迎えた村上雅則氏(写真 中央が村上氏)を交えての記念写真=2025年5月27日・日本プレスセンター(東京・内幸町)