「100年の道のり」-日本プロ野球の歴史(菅谷 齊=共同通信)
日本で観戦者から入場料をいただいて試合を行う、いわゆるプロ野球が始まったのは1920年代の初頭だった。大正時代の終盤である。その後、昭和に入ってリーグ戦が誕生して現在に至るのだが、日本のプロ野球は間もなく100年になろうとする。どのような道のりを歩んできたのだろうか。
「100年の道のり」(81)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)
◎1年で解散、あだ花だった国民リーグ 戦後間もないプロ野球の世界に第3のリーグが生まれた。国民リーグという団体で参加チームは4。主導したのは宇高勲という人物で、自動車部品の製造で成長した新興成金だった。 宇高ははじめ既存 […]
「100年の道のり」(80)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)
◎ライバルのエースをいただく 都内のいきつけの小料理屋でその話を巨人の幹部が聞いた。1948年(昭和23年)のシーズン中のことである。その話とは…。「別所が球団とモメている」。別所(昭、のち毅彦)とは南海ホークスのエー […]
「100年の道のり」(79)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)
◎巨人初の負け越し、三原登場 戦後の巨人は成績が芳しくなかった。1946年(昭和21年)は2位だったものの、翌47年は5位に沈んだ。こんな状態だった。 チーム 勝 敗 分 率 差 監督 ① 阪 神 79 37 […]
「100年の道のり」(78)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)
◎「野球統制令」の廃止 プロ野球は、1936年(昭和11年)にスタートしたとき、実は文科省発布の「野球統制令」が法的要因になっていた。この統制令はその5年前に発布されたもので、人気沸騰で調子に乗って好き勝手にやっていた […]