「100年の道のり」-日本プロ野球の歴史(菅谷 齊=共同通信)

日本で観戦者から入場料をいただいて試合を行う、いわゆるプロ野球が始まったのは1920年代の初頭だった。大正時代の終盤である。その後、昭和に入ってリーグ戦が誕生して現在に至るのだが、日本のプロ野球は間もなく100年になろうとする。どのような道のりを歩んできたのだろうか。

 

「100年の道のり」(65)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)

◎東西対抗、プロ野球復活のノロシ  太平洋戦争の影響によるプロ野球の犠牲は1シーズンだけだった。1945年8月15日、玉音放送によって終戦。それから3か月後、プロ野球は再開への準備が本格化した。復活のノロシが東西対抗だっ […]

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「100年の道のり」(64)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)

◎ロシア革命からの逃避行  戦前、あの沢村栄治と巨人のエースの座を争ったビクトル・スタルヒンは、数奇な運命の持ち主だった。名前の通りロシア人である。ロシアと野球? 結びつかないだろう。実は1歳のとき1917年のロシア革命 […]

「100年の道のり」(63)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)

◎戦争中に結婚した赤バット  太平洋戦争が始まって間もなく、日本の戦局に変化が見えてきた。劣勢である。プロ野球界から優れたプレーヤーの戦死が徐々に増えた。1945年(昭和20年)は、後で分かったことだが、勝てる望みはなか […]

「100年の道のり」(62)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)

◎戦前最後の試合は巨人-阪急  戦争の余波を受けてプロ野球が中止に追い込まれたのは、1944年秋のことだった。6チームあったものの、4月に春季大会がスタートしたときの選手数は、全球団合わせて80名を欠いていた。スカスカ状 […]