「幻の球場と熱きレジェンドたち」…球場物語(岡田 忠=朝日新聞)
野球場には音があり匂いがあって特別な緊張感が流れている。なかでも、時代の波にのまれて消えてしまった「幻の球場」には、その時代に活躍したレジェンドたちの汗と涙がしみ込んでいるようで、そこで誰がどんなドラマを刻んだのか思いを馳せるだけでワクワクする。
もう二十数年前から古戦場巡りをしているが、まずはプロ野球公式戦を開催した球場から訪ねて書き溜めてきた。ほんの一部を回っただけの道半ばだが、セピア色の球史に惹かれての気まま旅である。取り上げた球場や選手は私のまたくの独断とさせていただいた。
(文中敬称略)
「中継アナの鉄人」深澤弘さんを悼む(12=最終回)-(露久保 孝一 = 産経)
◎男の友情だからこそ「言わぬが花」 私はこの連載記事で、書きたいが書けないというものがあった。深澤さんのミスターとの熱き友情を思えば、記事にしない方がいいと自分に言い聞かせてきた。それは、長嶋さんが大洋ホエールズ(現D […]
「中継アナの鉄人」深澤弘さんを悼む(11)-(露久保 孝一 = 産経)
◎2人の大物との相思相愛の物語 かつて球界を騒がせた大物投手と大打者がいた。一人は「ベンチがアホやから」と阪神首脳を批判した江本孟紀さんだ。もう一人は、FA宣言で巨人に移籍した三冠王3度の落合博満さんである。二人が窮地 […]
「中継アナの鉄人」深澤弘さんを悼む(10)-(露久保 孝一 = 産経)
◎オレを追い越すのは無理だよ 深澤さんは、アナンサーという職業に絶対的な自信をもっていた。マイクを前にしてのしゃべり口調と話す内容については、オリジナリティーに満ちた話術があった。人は「深澤節」と呼んだ。それだけに、自 […]
「中継アナの鉄人」深澤弘さんを悼む(9)-(露久保 孝一 = 産経)
◎こっそり美人画を楽しみたい 深澤さんは2004年の秋、鮮やかな赤い実をつけたナナカマドにおおわれた札幌から東京に戻った。札幌では、長嶋茂雄さんの社会福祉事業参加の代理として記者発表会を仕切り、プロジェクトの内容を思い […]