「幻の球場と熱きレジェンドたち」…球場物語(岡田 忠=朝日新聞)

野球場には音があり匂いがあって特別な緊張感が流れている。なかでも、時代の波にのまれて消えてしまった「幻の球場」には、その時代に活躍したレジェンドたちの汗と涙がしみ込んでいるようで、そこで誰がどんなドラマを刻んだのか思いを馳せるだけでワクワクする。

もう二十数年前から古戦場巡りをしているが、まずはプロ野球公式戦を開催した球場から訪ねて書き溜めてきた。ほんの一部を回っただけの道半ばだが、セピア色の球史に惹かれての気まま旅である。取り上げた球場や選手は私のまたくの独断とさせていただいた。

(文中敬称略)

 

「たそがれ野球ノート」(9)-(小林 秀一=共同通信)

◎懐かしいキャンプ航空便 いつの間にかプロ野球12球団のキャンプ地は沖縄と宮崎にまとまってしまった。かつては関西の有力球団阪神、阪急が高知を本拠地にし、さらに西武も乗り込んで、キャンプを取材する多くのメディアのベースは高 […]

「たそがれ野球ノート」(8)-(小林 秀一=共同通信)

◎シーズンオフは読書を 昨年秋、野球関連の一冊の本と出合った。早稲田大学スポーツナレッジ研究会が編集した「オールアバウト・ベースボール」。「日本野球150年の到達点と課題」の副題がついている。11の項目に分かれ、各分野の […]

「たそがれ野球ノート」(7)-(小林 秀一=共同通信)

◎野球漬けの一年でした 老い先の短い身にとってすら、今後何度か「すごい一年だった」と振り返ることになるに違いない。2023年、令和5年は野球ファンにとって中身の濃いシーズンだった。 たそがれ筆者もその一年にどっぷりとつか […]

「たそがれ野球ノート」(6)-(小林 秀一=共同通信)

◎愛された記録の鉄人 2021年1月に亡くなった元パ・リーグ記録部長の千葉功さんを偲ぶ会が、先日都内で開かれ、故人とお付き合いのあった人たちが集った。プロ野球記録一筋の人生で、野球界や担当マスコミでは知らぬ人はいない有名 […]