「幻の球場と熱きレジェンドたち」…球場物語(岡田 忠=朝日新聞)
野球場には音があり匂いがあって特別な緊張感が流れている。なかでも、時代の波にのまれて消えてしまった「幻の球場」には、その時代に活躍したレジェンドたちの汗と涙がしみ込んでいるようで、そこで誰がどんなドラマを刻んだのか思いを馳せるだけでワクワクする。
もう二十数年前から古戦場巡りをしているが、まずはプロ野球公式戦を開催した球場から訪ねて書き溜めてきた。ほんの一部を回っただけの道半ばだが、セピア色の球史に惹かれての気まま旅である。取り上げた球場や選手は私のまたくの独断とさせていただいた。
(文中敬称略)
「たそがれ野球ノート」(19)-(小林 秀一=共同通信)
◎日米殿堂入り 新年早々、野球界は大きな話題に包まれる。イチローの日米同時野球殿堂入りだ。 このコラムを書いている時点では、まだ正式に決まっていないが、日本は1月16日、米国は1月21日(日本時間22日)に発表される。 […]
「たそがれ野球ノート」(18)-(小林 秀一=共同通信)
◎レジ―のプレゼント 江夏豊氏は現役を引退したあと、米大リーグに挑んだ。 今の若い野球ファンはMLBにすっかりなじんでいるものの、かつての大投手が目指したことはあまり知らない。同行取材したたそがれ記者としては、それでは教 […]
「たそがれ野球ノート」(17)-(小林 秀一=共同通信)
◎わしは日本の反逆児 江夏豊が米大リーグ入りに挑んだのは1985年春だった。前年の西武在籍を最後に球界から引退したが、退団時のしこりから「不完全燃焼」と言う江夏をミルウォーキー・ブリュワーズが3A契約でキャンプに招いた。 […]
「たそがれ野球ノート」(16)-(小林 秀一=共同通信)
◎10・19を思い出す 今年のセ・リーグのペナント争いは最後までもつれた。ファンをやきもきさせながら楽しませる展開は過去何度もあったが、記者時代、現場にいて忘れられないのは1988年パ・リーグの優勝が決まった10月19日 […]