「幻の球場と熱きレジェンドたち」…球場物語(岡田 忠=朝日新聞)

野球場には音があり匂いがあって特別な緊張感が流れている。なかでも、時代の波にのまれて消えてしまった「幻の球場」には、その時代に活躍したレジェンドたちの汗と涙がしみ込んでいるようで、そこで誰がどんなドラマを刻んだのか思いを馳せるだけでワクワクする。

もう二十数年前から古戦場巡りをしているが、まずはプロ野球公式戦を開催した球場から訪ねて書き溜めてきた。ほんの一部を回っただけの道半ばだが、セピア色の球史に惹かれての気まま旅である。取り上げた球場や選手は私のまたくの独断とさせていただいた。

(文中敬称略)

 

「たそがれ野球ノート」(15)-(小林 秀一=共同通信)

◎接戦を制すのは 今年のプロ野球個人打撃成績で目を引くのは、現時点(8月24日)で3割を超す打者がセ、パ一人ずつしかいないことだ。セ・リーグのサンタナ(ヤクルト)とパ・リーグの近藤健介(ソフトバンク)で、打率はこの時点で […]

「たそがれ野球ノート」(14)-(小林 秀一=共同通信)

◎センチメンタル・ジャーニー 私が通信社記者になって3年目、初めて地方に赴任したのが広島だった。スポーツ全般と県庁を担当したが、3年連続最下位だったカープがその年、球団創設初の優勝を達成。軟球の草野球しか経験のなかった私 […]

「たそがれ野球ノート」(13)-(小林 秀一=共同通信)

◎名場面の裏で 巨人V9時代の中心選手だった柴田勲さんの話をじっくりとお聞きすることができた。先日、東京・内幸町のプレスセンターで開かれた野球記者OBクラブの総会でのこと。柴田さんの軽妙なおしゃべりに会場は何度も笑いに包 […]

「たそがれ野球ノート」(12)-(小林 秀一=共同通信)

◎ありがとう、馬立さん 野球記者として取材経験を重ね、その後NPB(コミッショナー事務局)に移り法規部長の要職などに身を置いて、プロ野球界の内部を知り尽くした人。その一方で持ち前の英語力を生かしてMLBにも詳しく、来日外 […]