2023年のプロ野球ペナントレースは3月30日にパ・リーグ、31日にセ・リーグが開幕した。パのオリックス、セのヤクルトがリーグ3連覇を目指し、それをどのチームが阻止するか。ベテラン記者の①順位予想②今年の見どころを紹介する。
①2023セ・パ順位予想(ヤクルはヤクルト、ソフトはソフトバンク、オリクはオリックスの略)
★岡田 忠(朝日)
セ=1ヤクル 2阪神 3巨人 4DeNA 5中日 6広島  
パ=1ソフト 2オリク 3ロッテ 4日ハム 5西武 6楽天
★真々田 邦博(NHK)
セ=1ヤクル 2巨人 3阪神 4DeNA 5中日 6広島
パ=1オリク 2ソフト 3西武 4ロッテ 5楽天 6日ハム
★菅谷 齊(共同通信)
セ=1中日 2DeNA 3阪神 4ヤクル 5巨人 6広島
パ=1ソフト 2オリク 3西武 4ロッテ 5楽天 6日ハム
★小林 秀一(共同通信)
セ=1阪神 2DeNA 3ヤクル 4巨人 5広島 6中日
パ=1ソフト 2オリク 3ロッテ 4西武 5楽天 6日ハム
★露久保 孝一(産経)
セ=1ヤクル 2中日 3阪神 4DeNA 5巨人 6広島
パ=1ロッテ 2ソフト 3西武 4オリク 5楽天 6日ハム
★田中 勉(時事通信)
セ=1ヤクル 2巨人 3DeNA 4阪神 5中日 6広島
パ=1ソフト 2オリク 3ロッテ 4西武 5楽天 6日ハム
★佐藤 彰雄(スポーツニッポン)
セ=1ヤクル 2DeNA 3阪神 4巨人 5広島 6中日
パ=1オリク 2ロッテ 3ソフト 4西武 5楽天 6日ハム
★菊地 順一(デイリースポーツ)
セ=1巨人 2DeNA 3阪神 4ヤクル 5広島 6中日
パ=1ソフト 2オリク 3ロッテ 4西武 5日ハム 6楽天
★高田 実彦(東京中日スポーツ)
セ=1巨人 2中日 3阪神 4ヤクル 5DeNA 6広島 
パ=1ソフト 2日ハム 3オリク 4西武 5ロッテ 6楽天
★安藤 榮樹(内外タイムス)
セ=1巨人 2阪神 3ヤクル 4中日 5DeNA 6広島
パ=1西武 2ソフト 3オリク 4楽天 5ロッテ 6日ハム
★荻野 通久(日刊ゲンダイ)
セ=1阪神 2広島 3巨人 4ヤクル 5DeNA 6中日
パ=1西武 2ロッテ 3ソフト 4楽天 5オリク 6日ハム
★玉置 肇(日刊スポーツ)
セ=1中日 2ヤクル 3巨人 4DeNA 5阪神 6広島
パ=1オリク 2ソフト 3ロッテ 4西武 5楽天 6日ハム
★小林 達彦(ニッポン放送)
セ=1ヤクル 2DeNA 3巨人 4阪神 5中日 6広島
パ=1オリク 2ソフト 3ロッテ 4西武 5楽天 6日ハム
★中野 義男(フジテレビ)
セ=1ヤクル 2DeNA 3巨人 4中日 5阪神 6広島
パ=1ソフト 2西武 3オリク 4ロッテ 5日ハム 6楽天
★蛭間 豊章(報知)
セ=1巨人 2ヤクル 3中日 4阪神 5広島 6DeNA
パ=1ソフト 2オリク 3日ハム 4西武 5ロッテ 6楽天
★山田 収(報知)
セ=1阪神 2ヤクル 3巨人 4DeNA 5広島 6中日
パ=1ソフト 2オリク 3西武 4ロッテ 5楽天 6日ハム
★中島 章隆(毎日)
セ=1阪神 2DeNA 3ヤクル 4中日 5巨人 6広島
パ=1ソフト 2西武 3オリク 4ロッテ 5楽天 6日ハム

②2023プロ野球、私はここに注目したい 
 -プロ野球を見つめ続けるベテラン記者-
 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)から公式戦へ、プロ野球界にはどんなドラマ、変化、結末が待っているのか。長く現場で取材してきた東京プロ野球記者OBクラブのベテラン記者たちの題して「私はここに注目したい」-。
 WBCで日本ファンに強烈な印象を与えた大谷翔平、村上宗隆、佐々木朗希ら選手の活躍に熱い視線を送る一方、球団の増加構想、神宮外苑計画問題に眼を注ぐ記者もいる。そのコメントを発言順にまとめて紹介します。(構成 露久保孝一=産経、菊地順一=ディリースポーツ)
・小林達彦(ニッポン放送)
 WBCを見てロッテの佐々木に注目したいと思った。今年、ピッチングを含めてどう成長するか楽しみである。もちろん、ヤクルトの村上にはずっと高い関心を持ち続けている。
・真々田邦博(NHK)
 日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」に注目している。北広島市にできる新球場の周辺には、ホテルが建つなど街そのものが変わっていく。新しい試みだ。新庄監督の2年目とともに、どのような新しい街ができるのか期待して見つめていきたい。
・高田実彦(東京中日スポーツ)
 大谷のWBCでの活躍は素晴らしかった。今年も相当いくんじゃないか。プロ3年目の佐々木は将来性大だ。どれだけやってくれるか、投球が見ものである。
・安藤栄樹(内外タイムス)
 ロッテの新監督、吉井理人がWBCで投手コーチを務めたが、今季、佐々木をどう使っていくのか。その指導ぶりが問われると思う。WBCでは、西武・源田壮亮(げんだ・そうすけ)は守備も選球眼もよかったし、ヤクルト・中村悠平はしっかり本塁を守った。以上、3人には特に目を向けていきたい。
・玉置肇(日刊スポーツ)
 中日に注目したい。WBC日本代表が壮行試合で中日と試合をして負けたが、中日の戦いにはインパクトがあった。名古屋の本拠地は広く本塁打は出にくい。立浪監督は打線より投手の補強を優先させた。点を与えない野球を目指すようだ。逆転の発想だと思う。
・露久保孝一(産経)
 神宮外苑の再開発計画で、将来神宮球場が建て替わる。再開発ではイチョウ並木が減り、新球場の周りには高層ビルが3棟建つ。神宮球場はライト側が縮小されるという。ヤクルトと東京六大学の観戦状況も変わらざるを得ない。そのような環境の中での野球場の存在価値と地域の街づくりがどのように進むのか、再開発計画は変化するのかどうか、社会の中のプロ野球の変遷を長いスパンで見つめていきたい。
・菅谷齊(共同通信)
 王貞治さんが現在の12球団から4つ増やし16球団構想を提唱した。いまWBC人気が高まりその流れに乗じる時だ。球団が増えれば、一時的にプロ野球のレベルが下がるが、引退した選手らを指導者として100人ぐらいは雇えるなどメリットが出てくる。セ・パ6チーム制はもう73年経つ。大リーグはレベル低下を承知のうえで16球団から30球団に増加した。都道府県に野球場があるのは大きい。日本ハムが北海道に移転して地域密着という成功例がある。
・荻野通久(日刊ゲンダイ)
 DeNAに入団したトレバー・バウアー投手に注目している。サイ・ヤング賞を受賞するなどメジャーでの実績は申し分ない。15~20は勝てる。以前ヤクルトに入団した「大物助っ人」のボブ・ホーナーを思い出した。DeNAはレベルアップして優勝の可能性も出てきた。
・佐藤彰雄(スポーツニッポン)
 WBCの試合が大フィーバーした。これが日本の子供たちにどんな影響を及ぼすのか。大谷翔平を中心とした日本代表チームの野球が子供たちにどのように映り、野球に興味を示してくれるか。また少年野球チームの将来はどうなっていくのか、人気を高めるような変化を期待したい。
・菊地順一(デイリースポーツ)
 岡田彰布阪神監督の前評判が高い。優勝候補の筆頭だ。その岡田監督が就任して以来の口癖が「アレ(優勝)」である。1人1ポジション、佐藤輝明の覚醒など話題も提供し続けた。だが、こんな時はズッコケる可能性も…。アレの行方に注目したい。