「川上哲治とV9巨人」(高田 実彦=東京中日スポーツ)

日本のプロ野球は1960年代から80年代にかけて黄金時代を迎える。そのリーダーとなったのが巨人だった。球史に燦然と輝く、いわゆる“V9”である。長嶋茂雄、王貞治という不世出のスーパースターが活躍したことで知られるが、その巨大なチームを指揮した監督が川上哲治で、川上なくしてあり得なかったチームだった。川上は球界に近代野球を持ち込み、定着させた功労者でもあった。どのようにして大リーグにもない完璧な組織を作りあげたのだろうか。

 

第5回「巨人V9と川上哲治」

▽川上邸座敷の白木の柱 川上監督は正力松太郎の「巨人はアメリカ野球に追いつけ、紳士たれ、美しくあれ」を忠実に愚直に具現できたことが納得できたような気分になった。  ここでちょっと脇道にそれると、その石の置物の他に、床の間 […]

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第4回「川上哲治の愚直」

▽粘り強くて、凝り性で 私がレース畑の担当からプロ野球のサンケイ―ヤクルトの担当替えになったとき、川上監督について作家の三好徹さんから聞いた「表現」がある。それが「愚直な人」という表現だった。三好さんに会ったのは、レース […]

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第3回 「禅とカーネギー」

▽正眼寺で身につけた「禅の話」 もちろん、川上監督が58年の10月から通っていた岐阜・正眼寺の梶浦逸外老師から語られたお説教や経験なども話したと思われる。  正眼寺へは、長嶋が入団して4番の座を譲り、現役の晩年に差しかか […]

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第2回 「チームプレー」

▽こうして業師の川上一家はつくられた。  それまでにも野球をはじめスポーツ界に「チームワーク」という言葉と概念はあったが、「チームプレー」という言葉はなかった。この言葉をつくったのは川上監督である。これが「ドジャースの野 […]

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