「100年の道のり」(35)-プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信)
◎各地区でプロ野球の試合、巨人はアメリカ遠征へ
1936年(昭和9年)春、日本のプロ野球がスタートした。ただ、巨人は第2回アメリカ遠征のため、参加していない。公式記録にリーグ戦の記録がその年の秋からとなっているのは、そのためである。
残る6球団で各地の大会をこなした。
▽甲子園大会(4月29日-5月5日)=第1回日本職業野球リーグ戦
-成績-
① セネタース4勝1敗
②金鯱3勝1敗1分
③タイガース3勝2敗
④阪急2勝3敗
④名古屋2勝3敗
⑥大東京4敗1分
打率1位 藤井勇(タイガース)5割2分6厘
▽鳴海大会(名古屋、5月16日-17日)=金鯱は外地遠征で欠場
-成績―
①セネタース3勝
②タイガース1勝1敗
②名古屋1勝1敗
④阪急1勝2敗
⑤大東京2敗
打率1位 宮武三郎(阪急)5割8分3厘
▽宝塚大会(兵庫、5月22日-24日)=金鯱欠場
-成績―
①セネタース2勝
①阪急2勝
③タイガース1勝1敗
④名古屋2敗
④大東京2敗
打率1位 北井正雄(阪急)7割5分
この後、巨人と金鯱が帰国して加わり、初めて7球団による試合が行われ、リーグ戦の形が整った。
巨人のアメリカ遠征は42勝32敗1分だった。(続)