2025-06-01 / 最終更新日時 : 2025-06-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(24)―(玉置 肇=日刊スポーツ) わたしが王巨人の番記者を担当した1985(昭60)年からの3年間で、最も印象的だった年は、優勝を達成した87年ではなく、75勝を挙げながら最後の最後で広島に逆転優勝を許した86年のほうだった。それだけ勝負の悲喜交々を数多 […]
2025-05-01 / 最終更新日時 : 2025-05-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(23)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 一時は広島に最大5.5ゲーム差をつけ、初優勝をほぼ射程圏内にとらえたと思われた1986(昭和61)年の王巨人。8月におぼろ見えていたのは、文字通りの「邯鄲(かんたん)の夢」であった。9月23日からの広島との直接対決3連戦 […]
2025-04-01 / 最終更新日時 : 2025-04-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(22)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 1986(昭和61)年10月12日深夜。日付が変わろうとしていた。 巨人監督・王貞治の運転する車は、静かに東京都内の自宅に戻ってきた。閑静な住宅街には新聞、テレビの報道陣30人近くが待ち構え、その主(あるじ)の登場に合わ […]
2025-03-01 / 最終更新日時 : 2025-03-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(21)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 「あの子は、誤解してる」 「〝あの子〟呼ばわりされる覚えはない!」 1986(昭和61)年、巨人監督・王貞治が投手コーチに招へいした皆川睦雄と先発ローテの一角を占める西本聖は「確執関係」にあった。当時、わたしは「何が不仲 […]
2025-02-01 / 最終更新日時 : 2025-02-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(20)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 巨人監督の王貞治にとって、抑えの切り札で加入したルイス・サンチェはまさに「両刃の剣」だった。1986(昭和61)年4月6日。ヤクルトとの開幕カード3戦目の9回2死から初登板すると難なく来日初セーブ。これを皮切りに5連続セ […]
2025-01-01 / 最終更新日時 : 2025-01-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(19)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 米時間の1990年6月29日。ブルージェイズ戦でノーヒットノーランを達成したアスレチックスのエース、デーブ・スチュワートこそ、その4年前の86(昭和61)年の王巨人に必要欠くべからざる戦力の1人だった。実は2年越しで巨人 […]
2024-12-01 / 最終更新日時 : 2024-12-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(18)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 今から34年前の1990年6月29日。恐らく今年、全米中で一番狂気、歓喜の乱舞した、そのスタジアムにわたしはいた。 ロサンゼルスのドジャースタジアム。先頃行われたMLBの頂上決戦、ワールドシリーズで大谷翔平、山本由伸ら日 […]
2024-11-01 / 最終更新日時 : 2024-11-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(17)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 就任3年目の1986(昭和61)年シーズン前。巨人監督の王貞治が掲げた投手陣再編の核は、槙原寛己、桑田真澄、水野雄仁(かつひと)の「高卒ドラ1トリオ」の台頭にあった。 新加入の桑田には即戦力の資質が問われるシーズンだった […]
2024-10-01 / 最終更新日時 : 2024-10-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(16)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 巨人監督・王貞治にとって就任3年目に当たる1986(昭61)年こそ、初優勝への手応えをつかんだシーズンといえた。開幕戦で初めて勝ったのを皮切りに同カード3連勝。巨人にとって前回優勝した藤田政権下の83年以来の開幕3連勝は […]
2024-09-01 / 最終更新日時 : 2024-09-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(15)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 前回に続いてクロマティの「グラブ蹴っ飛ばし事件」について書く。 1986(昭和61)年4月26日、試合前の多摩川練習でグラブを蹴り、あからさまにチーム方針に反旗を翻したクロマティの言動に対して、監督の王貞治は本人への事 […]
2024-08-01 / 最終更新日時 : 2024-08-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(14)―(玉置 肇=日刊スポーツ) ◎これほど怒った監督・王貞治は見たことがなかったー 1986(昭和61)年4月26日、巨人ナインは真昼の多摩川グラウンドで「異例の」全体練習を課せられた。試合のない曜日ではない。先発陣だけの軽めの調整でもなく、特定選手の […]
2024-07-01 / 最終更新日時 : 2024-07-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(13)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 巨人監督・王貞治の3シーズン目の回顧を始める前に、その前年1985(昭和60)年の出来事で触れておきたいことがある。 王にとって、最愛の父との「別れ」である。 85年8月25日。チームは広島、名古屋と続く遠征の真っ只中に […]