2025-02-01 / 最終更新日時 : 2025-02-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(20)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 巨人監督の王貞治にとって、抑えの切り札で加入したルイス・サンチェはまさに「両刃の剣」だった。1986(昭和61)年4月6日。ヤクルトとの開幕カード3戦目の9回2死から初登板すると難なく来日初セーブ。これを皮切りに5連続セ […]
2025-01-01 / 最終更新日時 : 2025-01-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(19)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 米時間の1990年6月29日。ブルージェイズ戦でノーヒットノーランを達成したアスレチックスのエース、デーブ・スチュワートこそ、その4年前の86(昭和61)年の王巨人に必要欠くべからざる戦力の1人だった。実は2年越しで巨人 […]
2024-12-01 / 最終更新日時 : 2024-12-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(18)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 今から34年前の1990年6月29日。恐らく今年、全米中で一番狂気、歓喜の乱舞した、そのスタジアムにわたしはいた。 ロサンゼルスのドジャースタジアム。先頃行われたMLBの頂上決戦、ワールドシリーズで大谷翔平、山本由伸ら日 […]
2024-11-01 / 最終更新日時 : 2024-11-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(17)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 就任3年目の1986(昭和61)年シーズン前。巨人監督の王貞治が掲げた投手陣再編の核は、槙原寛己、桑田真澄、水野雄仁(かつひと)の「高卒ドラ1トリオ」の台頭にあった。 新加入の桑田には即戦力の資質が問われるシーズンだった […]
2024-10-01 / 最終更新日時 : 2024-10-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(16)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 巨人監督・王貞治にとって就任3年目に当たる1986(昭61)年こそ、初優勝への手応えをつかんだシーズンといえた。開幕戦で初めて勝ったのを皮切りに同カード3連勝。巨人にとって前回優勝した藤田政権下の83年以来の開幕3連勝は […]
2024-09-01 / 最終更新日時 : 2024-09-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(15)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 前回に続いてクロマティの「グラブ蹴っ飛ばし事件」について書く。 1986(昭和61)年4月26日、試合前の多摩川練習でグラブを蹴り、あからさまにチーム方針に反旗を翻したクロマティの言動に対して、監督の王貞治は本人への事 […]
2024-08-01 / 最終更新日時 : 2024-08-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(14)―(玉置 肇=日刊スポーツ) ◎これほど怒った監督・王貞治は見たことがなかったー 1986(昭和61)年4月26日、巨人ナインは真昼の多摩川グラウンドで「異例の」全体練習を課せられた。試合のない曜日ではない。先発陣だけの軽めの調整でもなく、特定選手の […]
2024-07-01 / 最終更新日時 : 2024-07-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(13)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 巨人監督・王貞治の3シーズン目の回顧を始める前に、その前年1985(昭和60)年の出来事で触れておきたいことがある。 王にとって、最愛の父との「別れ」である。 85年8月25日。チームは広島、名古屋と続く遠征の真っ只中に […]
2024-06-01 / 最終更新日時 : 2024-06-01 op01 03.真相と深層 「100年の道のり」(77)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信) ◎不正試合の横行と選手会の創立 戦後すぐ復活したプロ野球は多くのファンから支持を受けた。戦前の1934年(昭和9年)に日米野球で来日したベーブ・ルースのホームランを見た人々にとって、プロ野球復活は何よりも代えがたい娯楽 […]
2024-06-01 / 最終更新日時 : 2024-06-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(12)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 王貞治の巨人監督就任2シーズン目は61勝60敗9分け。辛くも5割は死守したものの、前年に続く3位に終わった。指揮官は勝負をかけた3シーズン目に向け、1985(昭和60)年オフ、トレードやドラフトによる意欲的な戦力補強でチ […]
2024-05-01 / 最終更新日時 : 2024-05-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(11)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 昨今お目にかかることは少なくなったが、私がプロ野球の取材に携わるようになった頃にはお決まりのように繰り返されるシーンがあった。それはシーズン最終盤のタイトル争いにまつわる「勝負回避劇」だ。首位打者やホームランキングの座を […]
2024-04-01 / 最終更新日時 : 2024-04-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(10)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 「プロ野球に入った時から、巨人しかないという考えだった。頭ではトレードに従わねばならないとわかっていても、感情的に他球団のユニホームを着ることを納得できないんです」 1985(昭和60)年11月2日。近鉄へのトレード通告 […]