2024-09-01 / 最終更新日時 : 2024-09-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(15)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 前回に続いてクロマティの「グラブ蹴っ飛ばし事件」について書く。 1986(昭和61)年4月26日、試合前の多摩川練習でグラブを蹴り、あからさまにチーム方針に反旗を翻したクロマティの言動に対して、監督の王貞治は本人への事 […]
2024-08-01 / 最終更新日時 : 2024-08-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(14)―(玉置 肇=日刊スポーツ) ◎これほど怒った監督・王貞治は見たことがなかったー 1986(昭和61)年4月26日、巨人ナインは真昼の多摩川グラウンドで「異例の」全体練習を課せられた。試合のない曜日ではない。先発陣だけの軽めの調整でもなく、特定選手の […]
2024-07-01 / 最終更新日時 : 2024-07-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(13)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 巨人監督・王貞治の3シーズン目の回顧を始める前に、その前年1985(昭和60)年の出来事で触れておきたいことがある。 王にとって、最愛の父との「別れ」である。 85年8月25日。チームは広島、名古屋と続く遠征の真っ只中に […]
2024-06-01 / 最終更新日時 : 2024-06-01 op01 03.真相と深層 「100年の道のり」(77)プロ野球の歴史-(菅谷 齊=共同通信) ◎不正試合の横行と選手会の創立 戦後すぐ復活したプロ野球は多くのファンから支持を受けた。戦前の1934年(昭和9年)に日米野球で来日したベーブ・ルースのホームランを見た人々にとって、プロ野球復活は何よりも代えがたい娯楽 […]
2024-06-01 / 最終更新日時 : 2024-06-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(12)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 王貞治の巨人監督就任2シーズン目は61勝60敗9分け。辛くも5割は死守したものの、前年に続く3位に終わった。指揮官は勝負をかけた3シーズン目に向け、1985(昭和60)年オフ、トレードやドラフトによる意欲的な戦力補強でチ […]
2024-05-01 / 最終更新日時 : 2024-05-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(11)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 昨今お目にかかることは少なくなったが、私がプロ野球の取材に携わるようになった頃にはお決まりのように繰り返されるシーンがあった。それはシーズン最終盤のタイトル争いにまつわる「勝負回避劇」だ。首位打者やホームランキングの座を […]
2024-04-01 / 最終更新日時 : 2024-04-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(10)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 「プロ野球に入った時から、巨人しかないという考えだった。頭ではトレードに従わねばならないとわかっていても、感情的に他球団のユニホームを着ることを納得できないんです」 1985(昭和60)年11月2日。近鉄へのトレード通告 […]
2024-03-01 / 最終更新日時 : 2024-03-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(9)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 波乱の幕開けだった。PL学園(大阪)の「KKコンビ」清原和博、桑田真澄をめぐる1985(昭和60)年のドラフト会議は1位指名から予想外の展開となった。同年の日本シリーズ優勝はセ・リーグの阪神だったため,指名はパの6位から […]
2024-02-01 / 最終更新日時 : 2024-02-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(8)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 1985(昭和60)年11月18日。ドラフト会議は2日後に迫っていた。当時日刊スポーツの巨人番記者だった私は、同じ社の先輩記者・Kとともに宮崎での秋季キャンプを取材していた。この日チームは練習休みで、監督の王貞治は宿舎近 […]
2024-01-01 / 最終更新日時 : 2024-01-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(7)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 「試合に負けて帰ると、のどが痛くなっていることがある。なぜかな?と思い返すと、車の中でカセットをかけて大きな声で歌うからなんだね。自分ではそれほど声を出しているつもりはないんだけど、結構がなりたてているんだろうね、ふふ […]
2023-12-01 / 最終更新日時 : 2023-12-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(6)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 指揮官の個性の差異を知る方法として、選手とのコミュニケーションの取り方がある。先の日本シリーズのテレビ中継でも、ベンチで選手に声を掛けるタイプもいれば、接触はもっぱらコーチに任せ、自らは不動のタイプもいて、それぞれ興味深 […]
2023-11-01 / 最終更新日時 : 2023-11-01 op01 03.真相と深層 「ONの尽瘁(じんすい)」(5)―(玉置 肇=日刊スポーツ) 巨人担当記者の1日は、監督や主力選手の自宅を訪れ、車に同乗させてもらい球場入りすることから始まる。車中で話を聞くことで、思いもよらぬニュースが聞けたり、原稿の骨子となるネタになったりする。球場ではほとんど話が聞けないから […]