2018-10-01 / 最終更新日時 : 2018-10-01 op01 15.たそがれ野球ノート 第6回 「東京スタジアム」(2)―取材日2007年7月17日 ▽引退後もジャージ姿で黙々とランニング 引退して数年経ったころ、「榎本(喜八)が現役帰するらしい」という噂が流れた。一人黙々とジョギングする姿が見かけられたからだ。蕎麦屋の主人、大森もそんな榎本の姿を度々見かけた。 「引 […]
2018-09-01 / 最終更新日時 : 2018-09-02 op01 15.たそがれ野球ノート 第6回 「東京スタジアム」(1)―取材日2007年7月17日 ▽下町の安打製造機は元祖背番号3 下町情緒豊な東京荒川区の南千住に“下駄履きで通える”と親しまれた野球場があった。大毎オリオンズの本拠、「東京スタジアム」である。 一夜城のように誕生し、わずか11シーズンで姿を消した幻想 […]
2018-08-01 / 最終更新日時 : 2018-08-01 op01 15.たそがれ野球ノート 第5回「西宮球場」(2)完 ▽だれもが驚いたけん制アウト ある日,鈴木も気付く。「これや」。打者と走者を2度見るあのクセだった。早速、修正にかかった。 72年9月26日、阪急対近鉄(西宮)は福本にとってモーリー・ウイルス(米大リーグ・パイレーツ) […]
2018-07-01 / 最終更新日時 : 2018-07-01 op01 15.たそがれ野球ノート 第5回 「西宮球場」(1)取材日2007年6月7日 ▽盗塁は目で盗め、世界の盗塁王 かつて〝韋駄天〟と呼ばれた男がいた。実働20シーズンで奪った塁は日米最多の1065個。13年連続盗塁王に輝き、1シーズン106盗塁の驚異的な記録もある。西宮球場を本拠にしていた阪急ブレーブ […]
2018-06-01 / 最終更新日時 : 2018-06-01 op01 15.たそがれ野球ノート 第4回「大阪球場」(2)完 ◎涙の御堂筋パレード ▽亡き妻の位牌を懐に 宿敵・巨人を破っての日本一に浪花の街は歓喜に沸いた。優勝から2日後の10月31日、秋晴れの土曜日だった。今も語り継がれる「涙の御堂筋パレード」である。 大阪球場を出発する前、 […]
2018-05-01 / 最終更新日時 : 2018-05-02 op01 15.たそがれ野球ノート 第4回「大阪球場」(1)取材日2006年10月下旬 ◎血染めの4連投、感動の優勝パレード ▽怨念の南海、常勝巨人に立ち向かう 浪花の街は、「情念」「人情」のドラマがよく似合う。曽根崎心中の近松文学に将棋の坂田三吉、破天荒な噺家桂春団治…。頂点を極めようともがいた南海ホース […]
2018-04-01 / 最終更新日時 : 2018-05-01 op01 15.たそがれ野球ノート 『茂林寺球場・分福球場』 取材日2007年7月 ◎魂を吹き込んだ千本ノック 寺の領地にあったグランド 江戸時代の「甲子夜話」(かっしやわ)にこんな話がある。 群馬県館林の茂林寺に守鶴という番僧がいて、汲めども汲めども湯が尽きない茶釜でお茶を振舞った。そのことから、福を […]
2018-03-01 / 最終更新日時 : 2018-05-01 op01 15.たそがれ野球ノート 第2回 「川崎球場」取材日2006年4月上旬 ◎川崎球場とサンデー兆治 「儀式」はいつも通り進んだ。白いエナメルのスパイクシューズに真新しい白の靴紐を通す。アンダーストッキングを履く。これも新品だ。ウォームアップを終えるとベンチ裏で汗を拭い、アンダーシャツを着替える […]
2017-11-24 / 最終更新日時 : 2018-05-01 op01 15.たそがれ野球ノート 第1回 「平和台球場」取材日2006年8月上旬 ▽魔術師と野武士たち 「京子(きょうこ)」ちゃん、と誰もがそう呼んだ。戸籍上は「みやこ」と読むのだが、本人もいちいち訂正しない。二十歳から23年間、西鉄ライオンズの場内放送を務めた今泉京子である。 「西鉄の選手は皆さん […]