金本知憲(岡田忠=朝日)

◎「モグラたたき」が「鉄人」に変身

 「鉄人」「アニキ」が金本の代名詞である。
 東北福祉大の主力選手だった金本は1991年秋のドラフト会議で広島東洋カープから4位で指名されプロ入りした。
 当時は非力さ目立ち、当てるだけの打撃で守備でも遠投ができず、送球を地面にたたきつけて「モグラたたき」の異名をもらった。
 1492連続試合出場は広島に在籍していた99年7月21日の阪神18回戦から始まり、阪神に移っても継続、10年4月17日の横浜戦まで続いた。この間、左手首の骨折など故障に見舞われ、04年7月21日の中日戦ではやはり左手首に死球を受けて軟骨を損傷、同僚の軽いバットを借りて右手一本で安打した。
 12年9月12日に引退を発表。16年のシーズンから阪神の33代監督に就任した。2578に出場、2539安打、476本塁打、1521打点、1430得点、通算打率.285。打点王1回、ベストナイン7回。大変身の数字である。(了)